メルボルンC2019 気になる出走馬の詳細は?

 

秋も深まるこの時期。日本では徐々にビッグレースが行われるようになりますが、オーストラリアでも盛り上がりがピークに達します。そしてオーストラリア最大のビッグレース、メルボルンCの開催が間もなくに迫りました。

 

今年のメルボルンCは11月5日(火)の15時(日本時間:13時)にオーストラリアの不レミントン競馬場の芝コース3200mで開催。3歳以上の馬が出走可能のオーストラリアの最強馬決定戦。オーストラリアではダントツの人気を誇るレースとしても知られています。

 

メルボルンCが創設されたのは1861年。日本がまだ江戸時代のころというかなり古い歴史を誇ります。そして2017年にジ・エベレストというレースができるまでメルボルンCの1着賞金はオーストラリア最大となる6億円を誇るなど、オーストラリアでは最大の権威を誇るレースとしても知られています。

 

日本とは異なり、各街に1つは競馬場があるというくらいオーストラリアの人々は競馬が大好き。もともとはイギリスの植民地だったという歴史を持つ国だからこそ、イギリスの文化がすぐに浸透するというのは必然のことで、オーストラリアで近代競馬が行われたのは1810年のことでした。それからしばらくして日本のJRAにあたる組織のオーストラリアンジョッキークラブが誕生し、メルボルンCが開催されたという歴史を持ちます。つまり、オーストラリアの競馬の歩みの重大なポイントのひとつにメルボルンCがあると言っても過言ではありません。

 

土地も広大でサラブレッドの生産頭数もアメリカに次いで第2位という競馬大国であるオーストラリアの最大級のレースであるメルボルンCですが、競馬に関心のない方でも競馬場に足を運んでしまい、レース当日はまさに国民的行事になる1日。別名The Race that stops a Nation(国の動きを止めるレース)という愛称さえあるほどです。

 

そんなメルボルンCの特徴といえば、何と言ってもそのレース条件。まず国際的な大レースではまずお目にかからない芝3200mという長距離戦の上にハンデ戦であること。そのため波乱含みになることもよくあり、オーストラリアで最大のレースといわれている割に荒れるレースとしても知られています。

 

ちなみにこのレースはトップハンデを背負う馬はかなり不利といわれていて、一時は30年以上も勝ち馬が現れていませんでしたが、2003年にマカイビーディーヴァが勝利して以来、そうしたジンクスも崩壊。そしてマカイビーディーヴァは2005年には天皇賞(春)へ出走するために来日したことでも知られています。

 

同じ長距離のレースと言うことで親和性が高いせいか、日本からの遠征馬も多く、マカイビーディーヴァが日本にやってきた2005年にはアイポッパーが参戦して3着、そして翌2006年にはデルタブルースが日本馬として初の勝利を収めています。以来、日本馬の遠征は盛んにおこなわれていて、今年はメールドグラースが参戦を表明しています。

 

オーストラリア最大のレースだけにどんな馬が集まるか気になりますよね? それではブックメーカーで発表されているオッズとともに注目度の高い出走馬を詳しく見ていきましょう。

 

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エントリー頭数が多いように見えますが、オーストラリアの競馬は馬場によって出走するか否かを決める陣営も多く、レース前の段階でフルゲート以上の頭数がエントリーしていると言うこともザラ。そのため、オッズはやや割れ気味ですが…暫定的に1番人気に支持されているのは日本のメールドグラースです。

 

デビューこそ2歳9月と早めでしたが、いきなり4戦連続で3着と勝ち味に遅く、初勝利は3歳3月の6戦目。その後大寒桜賞3着でクラシック出走を断念。その後も500万以下を走りましたが、なかなか勝ち切れず、2勝目を挙げたのは8月のこと。その後年末まで走りましたが結局勝ち星は積み重ねられず、3歳終了時点で12戦2勝と一介の条件馬にしかすぎませんでした。

 

メールドグラースが大きく変わったのは今年から。明け4歳緒戦を鼻差で競り勝つと、続く尼崎Sでも好位からスパッと抜け出して連勝。この勝利に気を良くした陣営は3戦目に新潟大賞典を選択。まだ荷が重いかと思われましたが、ダミアン・レーンを鞍上に迎えると中団からしっかりと伸びて快勝。重賞初出走にして初制覇を果たし、日本にレーン旋風が吹き荒れるきっかけとなりました。

 

その後もメールドグラースの勢いは止まらず、鳴尾記念でも後方から鋭く伸びて1馬身半差で制して重賞2連勝。宝塚記念出走も考えられましたが、陣営は焦らず夏のサマー2000シリーズを選択。その中の重要な一戦である小倉記念では鞍上に川田将雅を迎えましたが、ここでも直線で素晴らしい末脚を披露して優勝。レーンの腕だけでなく、実力を証明しました。

 

これで天皇賞(秋)への出走かと思われましたが、陣営が目指したのはオーストラリアのタイトル。コーフィールドCでした。三度レーンを鞍上に迎えると55.5キロのハンデを背負いながら後方から鮮やかな差し切り勝ちでG1初制覇。今年に入って6連勝という圧倒的な強さを見せました。

 

3200mという距離が初挑戦なのが不安視されるところですが、血統の字面を見ればむしろ長距離はどんとこいのタイプ。前走でオーストラリアの馬場にも慣れただけに注目が集まります。

 

これに並ぶ人気を集めているのが、地元オーストラリアの新鋭・コンスタンティノープル。

 

今でこそオーストラリア所属のコンスタンティノープルですが、もともとはアイルランドの名門であるエイダン・オブライエン所属の素質馬。初勝利はデビューから3戦目とやや手間取りましたが、この時に2着馬に付けた着差は10馬身以上という圧倒的なもので、翌年のクラシック制覇を期待させました。

 

明け3歳となった今年は5月のガリニュールSで直線鋭く伸びて重賞初制覇を飾りましたが、続くクラス2のハンデ戦ではまさかの2着。自身よりも格下の馬にあっさりと交わされてしまいました。さらにセントレジャー挑戦のために前哨戦として挑んだゴードンSでも2着。勝ちに行く競馬をしたとはいえ物足りない内容でした。確勝を期したグレートヴォルティジュールSではこれまでとは打って変わり、後方で折り合いに専念して直線勝負にかけましたが、ここも2着に敗れました。

 

欧州では詰めの甘さが目立った馬なので新たな環境を求めたのか、オブライエン調教師はコンスタンティノープルをオーストラリアへトレード。D&Bヘイズ&T.デイバーニッグ厩舎の所属となったコンスタンティノープルが移籍緒戦として出走したのはコーフィールドC。に移籍。メールドグラースのライバルと目されていましたが、ここでは直線で不利があって4着。今回がリベンジマッチとなります。

 

ガリレオ産駒であることを考えるとこちらの方が距離伸びてからのメリットはあると感がられるだけに有力候補といってもいいでしょう。

 

他の馬ではコーフィールドC2着のヴァウアンドディクレア、同レース5着のフィンシュらが続き、そして昨年王者のクロスカウンターも続いています。

 

クロスカウンターと言えば、昨年のメルボルンC出走時点では自国のG3しか勝っておらず隠した感が否めなかったのですが、ハンデも51キロ止まりと軽いので有利とされていました。ハンデ戦の国際G1という珍しいキャラクターを持つメルボルンCだからこそ勝ち切れたとも言えます。

 

今年のクロスカウンターは緒戦となったドバイゴールドCで勝利してステイヤーの地位を不動のものにしましたが、その後はゴールドC、グッドウッドC、愛セントレジャーと欧州の長距離G1で3連敗。うち2つはライバルのストラティバリウスに敗れるという有様でした。最大のライバルがいないここで巻き返せるかに注目が集まります。

 

メルボルンCは11月5日(火)の15時(日本時間:13時)に発走予定。オーストラリア競馬界の祭典レースとなる一戦だけにぜひ馬券を買ってみたいですね!