インターナショナルS2019 気になる出走馬の詳細は?

 

8月も半ばを過ぎ、日本の競馬も秋のビッグレースに向けて徐々にトップホースたちが休養から復帰し始めました。競馬発祥の地であるイギリスもそうした傾向があり、秋のビッグレースである凱旋門賞に向けて有力馬がスタンバイを始めます。そうした有力馬たちが休み明けから戻ってくるレースの大本命とも言える、インターナショナルSが間もなく迫ってきました。

 

今年のインターナショナルSは8月21日(水)の15時35分(日本時間:23時35分)にイギリスのヨーク競馬場の芝コース10ハロン88ヤード(約2092m)で開催。凱旋門賞を目指す有力馬たちのステップレースであるとともに夏の中距離王者決定戦と言う位置づけのレースでもあります。

 

伝統あるイギリス競馬の主要G1レースですが、創設されたのは1972年と比較的最近のもの。しかも当時はベンソン&ヘッジズゴールドCという名前で行われていました。新設された72年から大注目を集めたレースとなりましたが、その理由は豪華な出走メンバーでした。

 

この年の出走馬の目玉はブリカディアジェラード。初代欧州三冠馬となったミルリーフの最大のライバルとして知られた馬で、あのミルリーフがただの一度も先着できなかったこともこの馬の強さを物語るものでした。ブリカディアジェラードは主にマイル〜中距離戦線を主戦場としていてG1レースを10勝以上、デビューから15戦負けなしでこのベンソン&ヘッジズゴールドCに出走してきました。

 

このレースを制すればリボーが持つヨーロッパの連勝記録のトップタイに並ぶ16連勝と言う大偉業を成し遂げることになるブリカディアジェラードはダントツ人気でこのレースに出走しましたが、結果はまさかの2着。この年の英ダービーを制したロベルトの逃げ切りを許すという波乱の展開でした。ちなみにロベルトと言えば、産駒のブライアンズタイムやリアルシャダイを介して日本競馬界でも活躍馬を数多く輩出したことでも知られています。

 

凱旋門賞への有力ステップの一つではありますが、2000m前後の距離ということでブリカディアジェラードのようにマイルから中距離戦線を主戦とする馬も数多くエントリーしてくるレースとしても知られています。00年以降の勝ち馬を見てもジャイアンツコーズウェイ、フランケルらがブリカディアジェラードタイプのマイラーで、サキー、シーザスターズ、さらに一昨年の勝ち馬ポストポンドらは凱旋門賞へのステップとしてこのレースを選択してきました。

 

まさに中距離馬とクラシックディスタンスを狙う馬たちが一堂に会するレースで、絢爛豪華なメンバーが毎回揃うことでも知られています。ちなみに日本馬でも05年にゼンノロブロイがこのレースに遠征し、エレクトロキューショニストとの激しい叩き合いの末に2着に敗れたことで日本の競馬ファンにも知られています。今年もシュヴァルグランがキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで6着後にエントリーして、日本の競馬ファンも注目を集めるレースとなりました。

 

欧州競馬のトップホースたちが集う一戦だけにどんな馬が集まるか気になりますよね? それではブックメーカーで発表されているオッズとともに注目度の高い出走馬を詳しく見ていきましょう。

 

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今年のインターナショナルSは当初、エネイブルがエントリーしていたため人気が集中するかと思われましたが、結局のところ出走を回避。シュヴァルグランからしたら相手が楽になったように映りましたが…それでもメンバー構成は相変わらず強力。その中でも人気を集めたのがクリスタルオーシャンです。

 

3歳4月に初勝利を挙げたクリスタルオーシャンは春のクラシック戦線とは無縁の存在。重賞初制覇はダービーが終わった後のゴードンS。ここを逃げ切ったことで秋には最後の一冠であるセントレジャーではスタートで少し遅れて後方からのレースとなりましたが、直線でよく伸びて、勝ったカプリから半馬身差の2着に食い込みました。これでシーズンを終えたクリスタルオーシャンは翌年の飛躍を期待されました。

 

そうして迎えた4歳シーズン。緒戦のゴードンリチャーズS、ブッチギリの圧勝を見せたアストンパークS、そしてロイヤルアスコット開催のハードウィックSを制して重賞3連勝。いよいよG1獲りが期待される中で臨んだ昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは早め先頭に立ってからよく粘りましたが、同厩舎のポエッツワードに最後交わされてクビ差の2着に終わりました。その後はセプテンバーSでエネイブルの2着に入り、続くチャンピオンSでも2着。あと一歩届かない善戦マンとして4歳シーズンを終えました。

 

そして今年は昨年同様にゴードンリチャーズS、アストンパークSを連勝。いよいよG1制覇が期待される中で挑んだのはプリンスオブウェールズS。雨が降って馬場が悪くなるという決していいコンディションではなかったですが、早めに先頭に立ってスパートをかけるとそのまま押し切る形で見事に勝利して悲願のG1制覇。返す刀で臨んだ前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSは直線の半ばで一旦は先頭に立ったものの、最後はエネイブルとの競り合いに敗れてクビ差の2着。とはいえ、現役最強馬であるエネイブルを相手に接戦に持ち込んだのはやはりこの馬の地力の高さを証明するもので、ここでも人気に推されるのは至極当然と言えるでしょう。

 

このクリスタルオーシャンに続くのが、初の2000m長のレースに挑むキングオブコメディです。

 

イギリスの名伯楽であるゴスデン調教師の下で管理され、デビューは2歳7月とかなり早い時期。ここで楽勝したものの、続く一般戦は道悪馬場に脚を取られ2着に完敗。このレースでのダメージが大きかったためか、その後はいったん休養に入り体勢を立て直すことにしました。

 

明け3歳となった年明け緒戦の一般戦を快勝すると、クラシックには目もくれずに5月のリステッドレースであるヘロンSに出走。ここでも直線で余裕を持って抜け出して優勝して2連勝。マイル戦への適性の高さを感じた陣営は初の重賞にG1レースを選択。それもロイヤルアスコット開催中に行われるG1、セントジェームズパレスSに出走します。

 

ここまで重賞未勝利の馬としてまだまだ格下感が強い一戦でしたが、ここでも自慢の末脚が炸裂。直線では猛然と追い上げてきて、結果は2着。とはいえ勝ち馬サーカスマキシマスとはクビ差という接戦に持ち込んでいることからも地力の高さがうかがえます。

 

今回はマイル戦から距離を伸ばして2000m長のレースに初出走。それだけに適性が問われるところですが、半姉のスターオブセヴィルは2100mのフランスオークスを制してはいますが、父のキングマンはマイルG1を4勝したメイマイラーで母父のセルカークはスプリントG1御用達の種牡馬。距離延長がプラスになるとはとても思えませんが…それでも出走に踏み切ったということは陣営にはよほどの自信があるということ。名伯楽であるゴステン調教師の手腕が問われる一戦です。

 

3番手に浮上したのがジャパン。名前のインパクトがすごいですが、日本馬ではなく、アイルランドのオブライエン調教師が管理する1頭です。

 

オブライエン調教師が管理するガリレオ産駒という時点で目指すはもちろんクラシック。デビュー戦こそ勝ち切れませんでしたが、2歳9月に行われた2戦目は鋭く差し切って初勝利。続くベレスフォードSではゴール前で先行馬を捕らえて重賞初制覇を果たして、休養に入りました。

 

年明けの3歳緒戦となったのは5月のダンテS。英ダービーを目指していることが明確にわかるローテーションを組みましたが、旧仕上げだったことが災いしてか、直線での伸びを欠いてここでは4着。それでも本番の英ダービーでは後方待機から直線で鋭く伸びて、勝ったアンソニーヴァンダイクから半馬身差の3着に健闘。しかも残り100mのところで騎手が鞭を落とすというアクシデントがありながらこの接戦に持ち込んだというところに大きな価値がありました。

 

ダービー後はキングエドワードZ世Sに出走すると、後方2番手追走から勝負所で外々を回りながら進出して快勝して久々の重賞制覇。このときの2着馬に4馬身半差を付けるという圧倒的なものでした。これで勢いづいたジャパンはパリ大賞に挑むと、3番手から抜け出すというスムーズなレース運びで快勝。G1初制覇を達成してここに挑んできました。

 

ちなみにシュヴァルグランはというと、単勝26倍前後という低評価。年明け緒戦に選んだドバイシーマクラシックでは2着に入ったように海外への遠征も苦にしないところを見せましたが、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは道悪馬場に泣かされる形でエネイブルに10馬身以上離された6着に完敗。これが人気を下げる一因になりました。キャラクター的には欧州の力のいる馬場は合うはずなのですが、ヨーロッパの競馬場の道悪馬場は日本では経験できないほどの馬場になるので、雨が降らないことが好走への第一条件と言えるでしょう。

 

インターナショナルSは8月21日(水)の15時35分(日本時間:23時35分)に発走予定。欧州競馬のトップホースたちが集う一戦だけにぜひ馬券を買ってみたいですね!