宝塚記念2019 気になる出走馬の詳細は?

 

日本ダービーが終わり、日本の競馬もオフシーズンともいえる夏に突入。2歳の新馬たちがデビューを飾り、秋に飛躍を誓う馬たちのレースが随時開催されてきています。

 

しかし、春シーズンの競馬を締めくくるレースはまだ行われていません。そのレースとは宝塚記念。“関西のドリームレース”と呼ばれるレースです。

 

今年の宝塚記念は6月23日(日)の15時40分に阪神競馬場の芝コース2200mで開催。3歳以上の馬による中距離王者決定戦です。

 

宝塚記念の創設は1960年と意外にも戦後でした。というのも、宝塚記念の創設には有馬記念らのレースが深くかかわっていました。

 

60年当時、日本で権威のあるレースとして知られていたのは八大競走と呼ばれたレースたち。順にあげると桜花賞、皐月賞、天皇賞(春)、オークス、ダービー、菊花賞、天皇賞(秋)、有馬記念ですが、このうち、関西で行われるレースは3歳馬しか出られない桜花賞と菊花賞。古馬が出られるのは天皇賞(春)しかありませんでした。

 

しかも、当時の天皇賞は勝ち抜け制度という、一度天皇賞を勝った馬は出走できないというルールをとっていたため、年によってはメンバーが揃わず盛り上がりに欠けることもありました。一方でグランプリレースの有馬記念はファン投票で出走馬が選べるシステムを採用していたため毎年のように豪華メンバーが集まりました。

 

関東のレースばかりが盛り上がるのは問題としたことで、関西にもファン投票でメンバーを選出するレースを作ろうということで制定されたのがこの宝塚記念でした。

 

しかし、開催時期が暑い夏の開催というのがまずかったのか、レース創設当時はさほど強い馬が集まらず、有馬記念のようにドリームレースとなるわけではなく、関西馬のナンバーワン決定戦という色合いの強いレースになっていました。

 

しかし、74年にハイセイコーがこのレースを制して以降は一流馬が徐々に集まるようになり、77年にはトウショウボーイ、テンポイント、グリーングラスの3強が集まりました。この時は天馬と称されたスターホース、トウショウボーイが強い内容で勝利したことでファンは大いに盛り上がりました。

 

メンバーが豪華になるいい兆候は84年にG1レースに制定されて以降はさらに顕著になりました。98年にはサイレンススズカが勝利し、人気上位のスターホースが誕生するレースでもあります。

 

また、2200mというトリッキーなコースの影響からか、G1初制覇をこのレースで達成するケースも多くみられるのもこのレースの特徴。そのため、宝塚記念は単なるファン投票レースではないという側面を持っています。

 

春の中距離王者が決まる一戦だけにどんな馬が集まるか気になりますよね? それではブックメーカーで発表されているオッズとともに注目度の高い出走馬を詳しく見ていきましょう。

 

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ファン投票第1位のアーモンドアイをはじめ、ファン投票トップテンのうち5頭が不出走になったことで出走馬こそ13頭と少頭数ではありますが、古馬の中距離戦線を引っ張る馬たちは比較的揃った印象が強い今年の宝塚記念。実力馬同士がしのぎを削るレースとなりそうなだけにワクワクするメンバー構成ですが、その中で1番人気を争ったのがファン投票2位のレイデオロと3位のキセキ。

 

まずはレイデオロ。ダービー制覇後は古馬への対戦に目を向け、3歳馬ながら果敢に挑んだジャパンCは2着に入り、明け4歳は京都記念3着をステップにドバイシーマクラシックに挑戦して4着に完敗。ダービー制覇後に燃え尽きる馬が多い中でレイデオロもそうした馬の1頭なのでは?と思われだした4歳秋に本格化を迎えました。

 

まずは秋緒戦となったオールカマー。ここは同期の皐月賞馬アルアインを完封して1年ぶりの勝利を収めると、天皇賞(秋)に出走。得意の東京コースで負けるわけにはいかないとばかりに中団から鋭く伸びて見事に1着。G1レース2勝目を飾りました。ジャパンCをパスしてまで万全の態勢を敷いて臨んだ有馬記念は道悪馬場に脚を取られてなかなか伸びないという苦しいレースを強いられましたが、それでもブラストワンピースにタイム差なしの2着に入るなど、王道を歩み続けてきました。

 

明け5歳となった今年もドバイシーマクラシックに出走しましたが、結果は6着完敗。海外遠征は苦手な節が見えるだけに、国内に戻るのは明らかなプラス。枠も2番枠に入ったことでスムーズにレースができることもこの馬にとって追い風になっていると言えるでしょう。

 

そのレイデオロに並ぶ人気に支持されているのが同期の菊花賞馬であるキセキ。

 

「復活した」という観点で言えば、今年のメンバーで最もふさわしいと言えるのがこの馬でしょう。もともと3歳時に菊花賞を制したのですが、ダービー馬レイデオロは不在でメンバーレベルに疑問符が付くものでした。事実、香港ヴァーズから昨年の宝塚記念までの3戦ともかつどころか掲示板も外すという体たらくで、菊花賞自体がフロックとさえ噂されるほど低迷しました。

 

しかし、この馬も秋になってから復活。その決め手となったのは川田将雅を鞍上に再度迎えたことでした。秋緒戦となった毎日王冠は6番人気という低評価にでしたが、番手から流れに乗って抜け出すという上々の内容で終わってみれば3着好走。続く秋天はスタートから果敢に逃げて速いペースを作り、そのまま粘り込む形で3着。上がり3ハロンの時計を見てもわかる通り、差しで菊花賞を制した時とは別馬になりました。

 

そしてこの馬の真骨頂とも言えたのが、ジャパンC。アーモンドアイがダントツの人気に支持された中で敢然と逃げて速いペースを作ると、直線でも粘りに粘って2着。勝ったアーモンドアイが2分20秒6というとてつもないレコード記録を打ち立てたのはキセキが作ったハイペースに起因するものでした。さすがに秋4戦目となった有馬記念は疲れの色が濃く、パドックでもとぼとぼと歩くなど体調面での劣化が著しかったのですが、それでも5着に踏ん張り意地を見せました。

 

明け5歳となった今年は大阪杯から始動。小回りコースの適性の高さはうかがい知れるだけにここで久々の勝利が期待されたのですが、アルアインを相手に惜敗。それでもタイム差なしの2着に入っただけにいつ勝っても不思議はありません。宝塚記念というレース自体が「実力馬の復活」というドラマが起きがちなレースなので、ここで菊花賞以来の勝ち鞍を挙げるというドラマチックな展開に期待したいところ。鞍上の川田将雅も並々ならぬ思いでこのレースに賭けているところもファンの関心を持たせました。

 

その他の馬ではリスグラシューやアルアイン、エタリオウなども人気を集めています。

 

宝塚記念は6月23日(日)の15時40分に発走予定。春の中距離王者が決まる一戦だけにぜひ馬券を買ってみたいですね!